フランス時間の4月15日午後7時頃、「ノートルダム大聖堂」が大火災に見舞われるという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
パリ市内にある協会の中でも、もっとも地位の高い場所と考えられている「ノートルダム大聖堂」が炎上したという悲しいニュースは、フランス・パリの多くの人が心を痛めたことだと思います。
フランス・マクロン大統領を筆頭に、早くも再建(修復)に向けての動きがスタートしているようです。
そんなわけで今回は、日本からの「寄付の方法」や「寄付についての注意点」についてまとめてみたいと思います。
目次
【フランス/ノートルダム大聖堂】寄付方法や注意点とは?

一夜にして3分の2が燃えてしまった「ノートルダム大聖堂」
それではまず、具体的な寄付方法について考えられる注意点とはどのようなモノがあるのか、あらかじめ考えてみたいと思います。
最近では、SNSを悪用した「国際ロマンス詐欺」なども増加していますし、国境を超えての大きな組織による詐欺被害があとをたちません。
さらには、どういうわけかこのような災害や事件などの人々が混乱をしている状況においては、「デタラメ」や「ガセネタ」をいつも以上に信用しやすくなってしまうという心理が働いてしまうようです。
そのような一時的な混乱を避けるためにも、いくつかの注意点を考えてみました。
【フランス/ノートルダム大聖堂】寄付方法について3つの注意点とは?
それでは、具体的な注意点として3つ挙げていきたいと思います。
- ”フランス大使館の公式ツイッター”を確認すること
- 「ノートルダム大聖堂」寄付を謳う街頭募金への寄付はしないこと
- 「デタラメ」ツイートなどのSNS拡散を信用しないこと
現段階での、具体的な注意点は以上の3点だと考えられます。
とくに民衆が混乱している心理状態であれば、「ガセネタ」はなぜか信憑性を持ってしまう傾向にあるため、冷静に判断していく必要があります。

熊本地震の際に「デタラメ」のツイートが拡散しパニックになった・・・
例えば熊本地震の際には、”動物園からライオンが逃げ出した”とウソのコメントを添えてSNSに投稿した男性がいましたが、このときには多くの人が信用してしまい大変な混乱を招いてしまいました。
今回の案件は海外への寄付金の募集ですから、恐怖心などはなくとも不明点が多くあるため、それに乗じて金銭の詐欺行為が増える可能性があります。
信じたくはありませんが、災害のときには街頭募金を装った詐欺行為なども横行してしまいますから、気をつけたいポイントだと思います。
自分たちの大切なお金が、確実に然るべきところへと寄付されることを願って冷静に対応をしていきたいと思います◎
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【フランス/ノートルダム大聖堂】寄付金募集はスタートしている?【追記】

フランス・マクロン大統領が「ノートルダム大聖堂」の火災について言及・・・
現在は、地元フランスにおいて、すでに寄付の募集がスタートしていると一部の報道が伝えていますが、具体的な方法についてはさだかにはなっていません。
【追記】すでに、日本からの寄付も可能になっています。あとの方に詳細を記載しています。ご参照ください。
さて、フランスのマクロン大統領の国内外への寄付金募集についてのコメントが話題のようですね。
大統領の発言について、すこし物議を醸してはいましたが、実際に修復にはかなりの時間と莫大な金額が必要になることは目に見えていますし、多くの人々の混乱や詐欺被害などを避けるためには、まだ鎮火しきっていない状況でもコメントを発表するしかないと判断したのかも知れません。
歴史的に非常に重要な建物である「ノートルダム大聖堂」が火災に遭ってしまったわけですから、パリ市内がパニック状態になっていることは、言うまでもありません。
ちなみに現在の報道によれば、日本人の寄付についての公式発表は”フランス大使館のツイッター”から公表すると伝えています。
【大使の言葉✒】パリの #ノートルダム大聖堂 で15日夜発生した火災について
#ノートルダム #NotreDame pic.twitter.com/rayZb76viy— フランス大使館 (@ambafrancejp_jp) April 16, 2019
パリの #ノートルダム大聖堂 で15日夜発生した火災について
「このノートルダム大聖堂を、われわれは再建します。皆で手を携えて。これはフランスの運命の一部です。私は約束します。明日から早速、全国さらには国外で寄付を募ります」エマニュエル・マクロン大統領— フランス大使館 (@ambafrancejp_jp) April 16, 2019
このように”フランス大使館”のツイートにも、協力体制についての力強いコメントが書かれています。
やはり日本の国民からも寄付をすることは可能のようですが、上記の注意点も踏まえて慎重な対応をされるだろうと考えられます。
ひとまず、冷静に公式の発表を待ちたいと思います。
ノートルダム大聖堂への寄付方法とは?【追記あり】

大火災のあと【ノートルダム大聖堂】
すでに、「在日フランス大使館」からも公式のノートルダム大聖堂への寄付方法が発表されていますね!
在日フランス大使館
公式【パリ・ノートルダム大聖堂再建のための寄付について】
こちらで、公式の寄付方法について記載されています。
ちなみに、この内容によると、現在もなお寄付を募っている公式の団体は3つのみです。
- フランス文化財センター(英語)
- ノートルダム財団(フランス語)
- フランス財団(英語)
どのサイトからも、クレジットでの支払いを選択することができるようです。
(*フランス語については、翻訳して追記していきたいと思います)
30ユーロから、一番高額だと5,000ユーロまでを寄付することができるようです。
ちなみに、1ユーロは130円~125円と言ったところですが、最近は少しづつ下がってきている印象ですね。
ユーロの外国為替レートについては、寄付を検討しているタイミングで確認されることをオススメします。
ちなみに「1ユーロ=125円」とすると👇
- 30ユーロ=3,750円
- 50ユーロ=6,250円
- 100ユーロ=12,500円
- 500ユーロ=62,500円
- 1,000ユーロ=125,000円
- 5,000ユーロ=625,000円
という感じなので、一番安い金額からだと3,750円~というコトになりますね。
注)
ちなみに、悲しいことですが、やはりフランスでは現在「ノートルダム大聖堂」の募金詐欺が頻繁に発生しているようです。
そのため、なんども言うようですが、絶対に上記の方法以外では寄付をするべきではありません。
👇フランスでは、日常的に詐欺行為が多くあるため【ノートルダム大聖堂・寄付金】という名目ならなおさら、詐欺師にとっては狙いやすくなるようです。
【注意喚起】#ノートルダム大聖堂 の再建に関して、寄付サイトなどへ誘導するSNS投稿の情報があります。こう言った案件はフィッシング詐欺に利用されやすいので、在日フランス大使館が掲載している、きちんと確認された募金先の情報を参照しましょう。https://t.co/auPXLjiY4w
— 内閣サイバー(注意・警戒情報) (@nisc_forecast) April 17, 2019
こちらについては、最新の情報が分かり次第別記事にてまとめたいと思います。
https://twitter.com/ShowCh0069os/status/1118079776625795072
@ambafrancejp_jp ノートルダム大聖堂の火災、お見舞い申し上げます。ほんの足しにしかならないと思いますが、再建に向けて寄付をしたいと考えています。窓口・手段等、設けられましたら是非お知らせくださいまし。大使館へ馳せ参じます。
— Noir (@n01r05) April 16, 2019
ノートルダム大聖堂に行ったことがある。ゴシック建築の荘厳な寺院でバラ窓がただただ美しかったのを覚えてる。フランスのシンボルだよね。早くも修復 再建のための寄付が集まっているみたいだけどどれくらいの月日がかかるんだろう…
— ぴろのすけ (@AsakoCantabile) 2019年4月16日
ノートルダム大聖堂…俺も寄付したい…
— シアン化水素 (@sian0314) April 16, 2019
ノートルダム大聖堂寄付したいよ、、絶対立派に再建するはず!
— 倉敷 藤花 (@kurashiki_neko) 2019年4月16日
このような「寄付したい」というツイッターの書き込みだけでも、数え切れないほどたくさんあります。
そう考えると、たくさんの人から愛されている「ノートルダム大聖堂」の再建のための寄付金は、きっとすぐに集まるのかも知れませんね!
さまざまな災害がある度に、なんとも言えない悲しい気持ちになってしまいますが、それでもなんとか助け合おうとする人々がいることを知って励まされます。
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ノートルダム大聖堂の再建費用はいくら?

ノートルダム大聖堂(フランス・パリ)
そして、気になるのが「ノートルダム大聖堂」再建にかかる具体的な費用ですよね。
今回の大火災は、鎮火作業に長時間を要していましたし、じつに建物全体の3分の2が焼けて無くなってしまったとまで言われています。
コレには、一見すると石造建築にしか見えない「ノートルダム大聖堂」内部の構造がほとんど木造で組まれていたことが大きな要因だったと考えられています。
これは日本円にして、253億円という莫大な金額だったようです。
ちなみに、このときの修復費用も全額が寄付金によって支払われていたという経緯があるようです。
ノートルダム大聖堂は2013年に着工850周年を迎え、そのプロジェクトの一環として北塔と南塔の鐘の鋳造やノートルダム大聖堂前の広場の整備、屋内照明の改修などが行われた。
鐘の鋳造は大聖堂の18世紀末の鐘を再現するもので、マンシュ県のコルニーユ・アヴァール鋳造所とオランダのロイヤル・アイスバウツ鋳造所で9基の鐘(銅・錫製で重さ6トン)が鋳造された。その費用の200万ユーロは全額寄付金で賄われ、鐘は2013年3月23日に披露された。
引用:ウィキペディアより
ですから、今回の大火災の修復費用についても寄付金から支払われることがごくごく普通の流れだと考えられているようです。
”ノートルダムの鐘”だけでも200万ユーロという金額ですから、それ以上に大掛かりな建物全体の再建に一体どれほどの修復費用がかかるのかは、わたしには全く想像できません・・・💦
そして、きっとかなりの時間も必要となることでしょうね。。
なぜ「ノートルダム大聖堂」は寄付金から再建されるの?
「ノートルダム大聖堂」とは、意味にして「我らの貴婦人」という言葉であり、要するに「聖母マリア」そのものだということです。
この名前からもわかる通り、フランス・パリの市民にとっても「ノートルダム大聖堂」がいかに大切な大聖堂だったかがわかると思います。
もちろん一部の人からは、”フランス政府が国債などでまかなっていくべき”という考えもあるようですが、市民の考えからすれば”もともと自分たちの大聖堂”であり、誰のものという意識がないのだと考えられます。
そのあたりの考え方の違いは、宗教や大聖堂についての専門的な知識も関連しているのかも知れませんが、なんとか再建に向けてスタートしようとする動きや「寄付をしたい」という純粋な気持ちはすばらしいと思います。
それゆえに、「ノートルダム大聖堂」が火災にあってしまったことを悲しむ声が、きっと多いのだとも思います。
【フランス/ノートルダム大聖堂】寄付方法についてまとめ

フランス・パリの主要な観光スポットであり、ユネスコ世界遺産に登録されていた・・・
いつも多くの観光客で賑わっていた「ノートルダム大聖堂」は、フランス・パリの地元市民のあいだでもかなり重要な大聖堂でした。
そして2019年4月16日(日本時間)、850年以上もの歴史をもつ素晴らしい建物が大火災によって大きな損傷を負ってしまいました。
今回は、その再建に向けての「寄付方法」についてや、それにともなう注意点なども含めて考えてみました。
この「ノートルダム大聖堂」再建に必要な修復費用は、いったいどれくらいになるのか、そして具体的な「寄付方法」についても詳細が発表され次第、追記していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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